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「君を想って海をゆく」 を観てきました。 [映画]

 「君を想って海をゆく」は、恋人に会うため、クルディスタンから4000キロを歩き、さらにフランスからドーバー海峡を泳いでわたろうとするビラル少年の物語。偶然の出会いから、水泳のコーチをすることになった、離婚準備中の中年男シモン。そんな難民の協力をすることを警察に通報する、向かいのアパート住人の玄関マットに、「WELCOME」の文字が目に飛び込む。それが、この映画のタイトルです。
灯台守の恋 [DVD]  2004年の「燈台守の恋」を撮ったフィリップ・リオレ監督の、フランスの無情な難民政策に対する批判が込められている作品です。
 恋人に対する一途な思いが、ドーバー海峡の冷たい波間の海の阻むさまが胸をうちます。
「あの日の指輪を待つきみへ」という映画もあったが、シモンの妻マリオンに送った指輪が、小さくて、見失ってしまうかもしれない、出会いの瞬間と愛の永遠を刻み込む<時>を約束するものとして、重要な役割をなしている。妻マリオン、恋人ミナに会いに飛び足し去ったビラル少年。誰の手にも届かない指輪が手元に残った孤独のシモンは、優しい一言や笑顔で、明日を信じられる、と想うのでしょう。

【ワールド・チルドレン・シネマ】13歳の夏に僕は生まれた [DVD]  2005年のイタリア映画「13歳の夏に僕は生まれた」は、難民が生きるために零れ落ちていくように撮られていたが、フィリップ・リオレ監督は、どんな小さな無力な者にも大地を渡り海を越える-国境を越えた-想いがある、というメッセージを伝えているようです。それが、まやかしの歓待であってはならない。スローガンに止まっていてはいけない。一宿一飯から、人ができることからはじめよう、と言っているようでした。また、その愛のための勇気が、想いを遂げられることだ、と語りかけているようでした。


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