『インセプション』とゾウ [映画]
映画の中で、心理的な植え込みとして「ゾウを考えていけないと言われたとき、頭の中に浮かんだものは何か?」という、ストーリーの装置としてインセプションが解説されていました。
インセプション Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メディア: Blu-ray
この話の原型と思われるものが『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』で、カリエールが紹介してます。
アレクサンドロス大王が、ある決断を下そうとしているとき、未来を確実に言い当てる女がいるという話を耳にする。大王がその女を呼び寄せ、その術を教えてほしいと言う。女は大きな焚き火をして、そこから出てくる煙を、本を読むように読んでください、と答えた。ただし、と女は王に注意を与えた。「煙を見つめているあいだ、絶対にワニの左目のことだけは考えてはいけません。右目のことを考えてしまうのはしかたがないとはしても、左目のことは絶対に考えてはいけない、と言うんです。結局、アレクサンドロス大王は、未来を知ろうとするのを諦めました。」考えちゃだめだ、と思った瞬間からワニの目は心に焼きついてはなれなくなってしまったから、というのです。この話は、記憶術として紹介されているものです。
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